【短編】1冊のノートに彼の言葉
家に帰って眠った私は
久しぶりに夢を見た。
小さな一軒家で男の子と
女の子が走り回る庭を
洗濯物を干しながら眺め
私は笑っていた。
階段から聞こえる足音。
元気な声が目覚ましとなり
寝惚け眼な彼は言った。
幸せな朝だな。
このまま、夢の中で永遠に暮らしたい。
彼と私と子供2人。
4人家族の平凡な家庭。
そんな幸せな毎日を過ごせるのなら
このまま夢から冷めなくても
いいと思ってしまう。