【短編】1冊のノートに彼の言葉
相変わらずな私の事を見て
彼はまた笑ってその料理を食べ始めた。
光海「いただきます。」
もったいない。そう思った。
お酒メインの居酒屋で出すには
もったいないほど、美味しかった。
光海「...美味しい。」
思わず言葉がこぼれ落ちていた。
晴也「光海さんって...綺麗だね。」
光海「え?」
晴也「食べ方と箸の持ち方
めちゃくちゃ綺麗。
俺、料理を綺麗に食べられる人
好きなんだ。見てて気持ちいい。」
光海「そうですか。」
冷静を装ったけど内心は
嬉しかった。初めて人に
好きと言われたから。