【短編】1冊のノートに彼の言葉
光海「あの、私。帰ります!」
でも、気恥ずかしくもあった。
どんな意味でもやっぱり
言われ慣れてない事を言われると
どうしていいのか分からなくなる。
お金を置いて店を出る
私の事を彼は追いかけてきた。
晴也「ちょっと待って!
気を悪くさせたのなら謝るよ。」
光海「どうしてですか?」
晴也「どうしてって?」
光海「あなたの言葉には
何の落ち度もないですよ。
あなたの言葉のどこに
気を悪くさせる言葉が
あったんですか?」
晴也「分からないから戸惑ったんだよ。
俺は褒めたつもりだったけど
光海さんがそれを褒め言葉だと
受け取らなければ、やっぱりそれは
褒め言葉ではないから。」
とてもいい人だと思った。