【短編】1冊のノートに彼の言葉
晴也「ポテトサラダ...。」
光海「ポテトサラダ?」
晴也「俺、ポテトサラダが
めちゃくちゃ上手い店
知ってるから今度行こうよ。」
光海「ええ、是非。」
不思議と嫌な気分にはならなかった。
少しばかり、彼が失礼な事を言っても
嫌悪感を抱くよりも素直な人なんだと思えた。
彼と分かれ、家に帰る途中
美姫さんからメールが届いた。
【from:美姫
光海さんって純情そうに見えて
意外とやるんだね!
晴也持ち帰ったでしょ?】
面倒くさいと思った。
女という生き物はつくづく面倒だ。
人の恋愛にどうして
首を突っ込もうとするのだろう。
返信はしなかった。
その事で例え明日、何かを
言われてもどうだっていい。
だって、美姫さんは
私の事を手放したりはしないから。