恋愛零度。
「まずなにからいくー?」
さすが、遊びに関しては慣れていそうな由良くん。外は天気で左右されるからここにしようと提案したのも、やっぱり由良くんだった。
「やっぱ、まずは絶叫系でしょ」
と桐生くんが迷わず言うから、えっ、と私は耳を疑った。
「だよな。まずはアレだよな」
私は指されたほうを見て言葉を失った。
なんか、あり得ないほどぐるんぐるん回ってるんですけど……。
あんなのに乗りたいだなんてこの人たち大丈夫か。
と思っていたら、
「やば、360度回転だって!楽しそうー!」
と、三好さんまでおかしなことを言う。
上のほうから聞こえてくる絶叫に、私は内心、震え上がった。
ーーアレのどこが楽しそうなの!?
私はやめとくよ、と言いかけたけど、
「4人乗りでーす」
と言われて、泣く泣く乗るはめに……。