恋愛零度。

「訊いてみるよ、その子に」

私は言った。

私にできるかどうか、わからないけど。

2人が本音を言えなくて、辛い思いをしているのなら、なにかしたいと思うから。

「おう、頑張れ」

「すごいね、桐生くん。ほんとに気持ちが楽になったよ。カウンセラーとか向いてるんじゃない?」

感心してそう言うと、

「真白専属のカウンセラーなら、いつでも喜んでするよ」

と桐生くんは、茶化すように言って笑った。

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