恋愛零度。



教室に戻ると、渡辺さんはまだ戻っていなかった。

もしかして、どこかで1人でお弁当を食べているのかもしれない。

探しに行こうと教室を出ようとしたときーー

ドン、と誰かにぶつかった。

「どうしたの唯川さん、そんなに慌てて……」

「渡辺さん……!」

つい声が大きくなってしまって、渡辺さんが目を丸くした。

「は、はいっ?」

「あのね、話があるんだけど……」

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