恋愛零度。


「真白さ、なんか、俺のこと敵対視してない?」

「してるよ」

私はきっぱり答えた。

宣戦布告だ。

「やっぱりな。真白は負けず嫌いだなー」

桐生くんが笑いながら言った。

「私は桐生くんと違って、余裕じゃないから」

そう言って、図書室に向かおうとしたところを、「待って」と呼び止められた。

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