恋愛零度。
ーーとにかく。
「私があなたを好きになることは、あり得ないから」
私はきっぱり言い切った。
昨日も言ったはずだけれど、今度はもっとわかりやすく「あり得ない」を強調して言った。
「絶対?」
「ぜ、絶対」
「……そっか」
としゅんと眉を下げて悲しそうな顔をする。
ーーかと思えば、
「まあ、でも、俺は諦めないけどね」
にやりと笑って、そう言った。
私は唖然として、言葉を失ってしまう。
わ、わからない……
この人の考えてることが、本気でわからない……。