恋愛零度。


だけど、笑ってばかりでもいられない。

「これからは、あんまり無理しないでよ。私、手伝うから。不器用だけど、できるようになるまで頑張るから。だから、倒れるまで1人で無理したりしないでよ」

「そんなに無理してる自覚はなかったんだけど……」

「自覚ないのが一番厄介なの」

そう強い口調で言うと、

「これからは、そうするわ。何度も倒れてちゃ、家を守れないものね」

お母さんは苦笑しながらそう言った。

< 235 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop