恋愛零度。
だけど、笑ってばかりでもいられない。
「これからは、あんまり無理しないでよ。私、手伝うから。不器用だけど、できるようになるまで頑張るから。だから、倒れるまで1人で無理したりしないでよ」
「そんなに無理してる自覚はなかったんだけど……」
「自覚ないのが一番厄介なの」
そう強い口調で言うと、
「これからは、そうするわ。何度も倒れてちゃ、家を守れないものね」
お母さんは苦笑しながらそう言った。