恋愛零度。
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散歩から帰ったら、宿題と明日の予習をやって、それが終わったら夕食の時間。
テーブルに並ぶ色鮮やかな料理を、お母さんとお姉ちゃんと私で囲む。今日のごはんは煮込みハンバーグ。ふわりと濃厚なソースの香りが食欲をそそる。
お母さんは仕事、受験生のお姉ちゃんは勉強と、なにかと忙しいけれど、夕食は基本的に、3人そろって食べることになっている。
「お母さん、来月から新しいプロジェクトに参加することになってね。しばらく忙しくなるから、遅くなる日もあると思うわ」
お母さんが早口で言って、私は「わかった」と頷く。
「でも、帰って来られる日はなるべく早く帰るようにするからね」
それからお母さんは、その新しいプロジェクトについて、新しいシステムがどうのこうのと話していたけれど、文系の私には難しくてよくわからなかった。
逆に、苦手なジャンルなんてひとつもなさそうなお姉ちゃんは、ふんふんと興味深そうに聞いていたけれど。