恋愛零度。



放課後ーー

お母さんから、メールが来ていた。

『今日は仕事が忙しくて遅くなりそうです。夕飯の支度、よろしくね』

『わかった』

と返信をして、スマホを鞄にしまった。

今日は月に一度の、美化委員の活動がある。各クラスから2人ずつ、放課後残って、校内の美化活動に務めるのだ。

私と、もうひとりは、三好さんだった。

ーー三好さん、もしかして、桐生くんのこと好きなの?

さっき、少しきつい言い方をしてしまったことを気にしていたけれど……。

「唯川さん、委員会いこーっ」

三好さんがいつも通り気さくに声をかけてくれて、私はホッとする。

よかった。気にしてたのは、私だけだったみたい。

< 47 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop