恋愛零度。

なんだろう、この状況は……。

なぜか、イケメンとチャラ男に挟まれている。

もうわけがわからない。

やっぱりここは私が折れてほかの場所にいくべき？

静かであんまり人が来なくてお気に入りだったんだけど、もう全然静かでもなんでもないし。

というか、さっきから、横から妙な圧を感じるんですけど……

「あの、よかったら、シュウマイ食べる？」

「えっ、いいの？」

無言のプレッシャーをバシバシ発していたくせに、白々しくそんなことを言う。

「はあ、まあ、シュウマイばっかりこんなに食べれないし……」

「うわ、ありがと！うれしーー」

「お前はこれでも食べとけ」

桐生くんが、ハムカツサンドをヒョイっと投げる。

「自分用に買ったんだけど、仕方ないからやるよ」

「お、蒼くん優しいー♪」

「真白のお母さんの手料理を食べていいのは俺だけだ」

……いや、真顔でなに言ってるのこの人？

変な人の友達は、やっぱり変な人だった。