君との恋はあたたかいものだった。
大切なこと
ーーピロン。
[明日一緒に帰れるー?]
誰からかと思ってスマホの電源を入れると、私の好きな人。急いで返信する。
[帰れるよー。どこで待ってればいい?]
[裏門で待ってて。愛奈のほうから帰るー。]
[分かった!楽しみにしてるね!]
昨日のメッセージのやりとりを思い出す。やっぱりハッキリさせなきゃいけないよね。聞いてみよう。彼女のこと。私のことどう思ってるのか。正直なんて言われるか怖いけど、受け止めなきゃいけない。
「愛奈?大丈夫?今日一緒に帰るんでしょ?」
「え?あぁ……うん。」
そう言いながら時計をみると、もう放課後になっていた。
「あ!もうこんな時間じゃん!そろそろ行くね!」
「いってらっしゃい。またなんかあったら言ってよ?」
「分かってるって!」
奈緒はホントに心配性だな~。でも、私のこと考えてくれてるってことだから、素直に嬉しい。こういう友達をもてて感謝してる。本人には言わないけど。
「ごめん。待った?」
「ううん。今来たとこだから。」
「そっか。帰ろ?」
舞斗は自転車。私は歩き。舞斗は私に合わせて歩いてくれる。途中、小さい公園がある。そこで話すことになった。2人並んでベンチに座る。気まずい……。なんで、話さないの?もしかして、私が話し出すの待ってる?……しょうがない。
「あのさ。舞斗。私に隠してることあるでしょ?」
「んー?ないけど?」
「嘘。じゃあ言わせてもらうけど、舞斗、彼女いるでしょ?」
「…………!」
「ほら。やっぱり。」
「でもさ、僕は愛奈のこと好きだよ。」
そんな簡単に"好き"なんて言わないで。その"好き"は私と同じ気持ちのものじゃないでしょ?
「なんで、そうやって言うの?舞斗は彼女いるじゃん!」
「僕のこと信じてくれないんだね。」
「だって普通そうでしょ?彼女いる人に好きだよって言われたって信じれるわけないじゃん!」
悔しいことを舞斗に気づかれないように下を向いた。
「顔あげてよ。」
私の顔を両手で挟んで、無理やり顔をあげさせられる。目を合わせられて、恥ずかしくなって視線を逸らす。
「これでも信じれない?」
ーーチュッ。
「……え?は?何してんの?」
「キス。」
「なんで!?」
「だって信じてくれないから。」
「だからってすることじゃないてしょ。」
「そうなの?」
「そう!」
「そっか。」
なんで、こんなことするの?彼女いるってちゃんと言ってくれたら、まだ諦めがついたのに。
「そろそろ帰ろっか?」
「……うん。そうだね。」
「バイバイ」
手を振って家のほうに歩く。泣いちゃダメだと思っても、思うほど涙が溢れ出てくる。今日は両親とも仕事で居ないことが唯一の救いだった。
急に不安が襲ってくる。2人に会いたい。
ーープルルル、プルルル。
「はい。」
「しょ、翔?」
「愛奈か?どうした?」
「怖いよぉ……。」
「今行く!奈緒は?」
「……言ってない。」
「じゃあ奈緒に連絡しとくから!待ってろよ!」
「ありがと……。」
ココアでも飲もう。温かいココアが私の冷たくなった心に染みわたる。……少し落ち着いた。ホッとしたら眠くなってきた。翔も奈緒も来てくれるんだから、寝たらだめだ。でも、私の意識は途中で途切れた。
[明日一緒に帰れるー?]
誰からかと思ってスマホの電源を入れると、私の好きな人。急いで返信する。
[帰れるよー。どこで待ってればいい?]
[裏門で待ってて。愛奈のほうから帰るー。]
[分かった!楽しみにしてるね!]
昨日のメッセージのやりとりを思い出す。やっぱりハッキリさせなきゃいけないよね。聞いてみよう。彼女のこと。私のことどう思ってるのか。正直なんて言われるか怖いけど、受け止めなきゃいけない。
「愛奈?大丈夫?今日一緒に帰るんでしょ?」
「え?あぁ……うん。」
そう言いながら時計をみると、もう放課後になっていた。
「あ!もうこんな時間じゃん!そろそろ行くね!」
「いってらっしゃい。またなんかあったら言ってよ?」
「分かってるって!」
奈緒はホントに心配性だな~。でも、私のこと考えてくれてるってことだから、素直に嬉しい。こういう友達をもてて感謝してる。本人には言わないけど。
「ごめん。待った?」
「ううん。今来たとこだから。」
「そっか。帰ろ?」
舞斗は自転車。私は歩き。舞斗は私に合わせて歩いてくれる。途中、小さい公園がある。そこで話すことになった。2人並んでベンチに座る。気まずい……。なんで、話さないの?もしかして、私が話し出すの待ってる?……しょうがない。
「あのさ。舞斗。私に隠してることあるでしょ?」
「んー?ないけど?」
「嘘。じゃあ言わせてもらうけど、舞斗、彼女いるでしょ?」
「…………!」
「ほら。やっぱり。」
「でもさ、僕は愛奈のこと好きだよ。」
そんな簡単に"好き"なんて言わないで。その"好き"は私と同じ気持ちのものじゃないでしょ?
「なんで、そうやって言うの?舞斗は彼女いるじゃん!」
「僕のこと信じてくれないんだね。」
「だって普通そうでしょ?彼女いる人に好きだよって言われたって信じれるわけないじゃん!」
悔しいことを舞斗に気づかれないように下を向いた。
「顔あげてよ。」
私の顔を両手で挟んで、無理やり顔をあげさせられる。目を合わせられて、恥ずかしくなって視線を逸らす。
「これでも信じれない?」
ーーチュッ。
「……え?は?何してんの?」
「キス。」
「なんで!?」
「だって信じてくれないから。」
「だからってすることじゃないてしょ。」
「そうなの?」
「そう!」
「そっか。」
なんで、こんなことするの?彼女いるってちゃんと言ってくれたら、まだ諦めがついたのに。
「そろそろ帰ろっか?」
「……うん。そうだね。」
「バイバイ」
手を振って家のほうに歩く。泣いちゃダメだと思っても、思うほど涙が溢れ出てくる。今日は両親とも仕事で居ないことが唯一の救いだった。
急に不安が襲ってくる。2人に会いたい。
ーープルルル、プルルル。
「はい。」
「しょ、翔?」
「愛奈か?どうした?」
「怖いよぉ……。」
「今行く!奈緒は?」
「……言ってない。」
「じゃあ奈緒に連絡しとくから!待ってろよ!」
「ありがと……。」
ココアでも飲もう。温かいココアが私の冷たくなった心に染みわたる。……少し落ち着いた。ホッとしたら眠くなってきた。翔も奈緒も来てくれるんだから、寝たらだめだ。でも、私の意識は途中で途切れた。