君との恋はあたたかいものだった。
~愛奈side~
私は、軽蔑されることを覚悟して話し出した。だって彼女がいるのにキスしたなんて、絶対ダメなことでしょ?私だってそんなことくらい分かってた。されたって言っても、拒めなかったのは、私の責任だ。
全て話し終わった。奈緒は、今にも泣き出しそうだ。
「なんで奈緒が泣きそうなの?」
「愛奈こそ。」
「私は自業自得だから、泣かない。」
ダンッ!
いきなり机を叩いた翔をビックリしながらみる。
「翔?どーしたの?」
「なんで、そんなこと言うんだよ!舞斗が悪いじゃねぇかよ!」
「そんなことない。元はといえば、一緒に帰れるって言っちゃったからだし。」
「お前はなんでいつも自分で背負いこむんだよ!?俺ら幼なじみだろ?なんでも言えよ!ひとりで抱え込むなよ。俺らだって、一緒に悲しむし、悩む。もうそんなに子どもじゃないんだよ。もっと頼れよ……。」
「翔……。」
不覚にもドキッとしてしまった。真剣な表情をみて。かっこいいなぁなんて。
「愛奈。泣きたいときは思いっきり声上げて泣きなよ。私たちは、愛奈のことバカになんてしないよ。泣いたっていいじゃん。悲しかったら。怒ればいいじゃん。辛かったら。私たちにあたったっていい。そんなことくらいで、私たちの関係は壊れないから。そんなに脆いものじゃないから。だから、無理して笑わないで?」
「奈緒……。」
2人とも優しすぎるよ……。泣きそう。こんなに素敵な友達が、ううん。親友が私には2人もいる。それだけで、こんなに幸せなんだね。
2人の話を聞いて、今までの心の声をだす。自分の思ってることを話すのはちょっと緊張したけど、翔と奈緒なら受け止めてくれるから。
「あのね、ホントはやだった。二股かけられてるって知ったとき。嘘の告白をしてきた舞斗も。それに気づけなかった自分自身も。奈緒には、『諦められない』なんて言ったけど、嘘。頑張るって言ったけど、頑張れるほどの気力なんて無い。でも、キス……されたこともあって、やっぱ意識しちゃうの。どうしたらいいのかな?」
「よく頑張ったな。」
そう言って大きな手で私の頭をくしゃくしゃ撫でる。ちょっと乱暴だったけど、これも翔の優しさだって知ってる。
「私たちは、一緒に悲しむことも、悩むこともできる。でもね、愛奈。これからどうしたらいいか、どうしたいのか決めるのは愛奈自身だから。私も翔も口出しはできない。」
「もうさ、そんなヤツじゃなくて俺にしろよ。俺は愛奈の悲しむことなんて絶対しないから。」
「翔!なんでこのタイミング?私もいるんですけど!」
「なんでいるんだよ。空気読め。」
「あんたねぇ!」
喧嘩になっちゃうやつじゃん!でも、楽しい。この3人でいることが。
「あはは!2人して何やってんの。」
思わず声を上げて笑う。私の様子をみて、つられて2人も笑い出した。
「今日は急に呼び出しちゃってごめんね。ありがと。2人とも大好き!」
それに応えるかのように、2人とも私の手を握ってくれた。私は嬉しくて、本日何回目かの涙を流した。
私は、軽蔑されることを覚悟して話し出した。だって彼女がいるのにキスしたなんて、絶対ダメなことでしょ?私だってそんなことくらい分かってた。されたって言っても、拒めなかったのは、私の責任だ。
全て話し終わった。奈緒は、今にも泣き出しそうだ。
「なんで奈緒が泣きそうなの?」
「愛奈こそ。」
「私は自業自得だから、泣かない。」
ダンッ!
いきなり机を叩いた翔をビックリしながらみる。
「翔?どーしたの?」
「なんで、そんなこと言うんだよ!舞斗が悪いじゃねぇかよ!」
「そんなことない。元はといえば、一緒に帰れるって言っちゃったからだし。」
「お前はなんでいつも自分で背負いこむんだよ!?俺ら幼なじみだろ?なんでも言えよ!ひとりで抱え込むなよ。俺らだって、一緒に悲しむし、悩む。もうそんなに子どもじゃないんだよ。もっと頼れよ……。」
「翔……。」
不覚にもドキッとしてしまった。真剣な表情をみて。かっこいいなぁなんて。
「愛奈。泣きたいときは思いっきり声上げて泣きなよ。私たちは、愛奈のことバカになんてしないよ。泣いたっていいじゃん。悲しかったら。怒ればいいじゃん。辛かったら。私たちにあたったっていい。そんなことくらいで、私たちの関係は壊れないから。そんなに脆いものじゃないから。だから、無理して笑わないで?」
「奈緒……。」
2人とも優しすぎるよ……。泣きそう。こんなに素敵な友達が、ううん。親友が私には2人もいる。それだけで、こんなに幸せなんだね。
2人の話を聞いて、今までの心の声をだす。自分の思ってることを話すのはちょっと緊張したけど、翔と奈緒なら受け止めてくれるから。
「あのね、ホントはやだった。二股かけられてるって知ったとき。嘘の告白をしてきた舞斗も。それに気づけなかった自分自身も。奈緒には、『諦められない』なんて言ったけど、嘘。頑張るって言ったけど、頑張れるほどの気力なんて無い。でも、キス……されたこともあって、やっぱ意識しちゃうの。どうしたらいいのかな?」
「よく頑張ったな。」
そう言って大きな手で私の頭をくしゃくしゃ撫でる。ちょっと乱暴だったけど、これも翔の優しさだって知ってる。
「私たちは、一緒に悲しむことも、悩むこともできる。でもね、愛奈。これからどうしたらいいか、どうしたいのか決めるのは愛奈自身だから。私も翔も口出しはできない。」
「もうさ、そんなヤツじゃなくて俺にしろよ。俺は愛奈の悲しむことなんて絶対しないから。」
「翔!なんでこのタイミング?私もいるんですけど!」
「なんでいるんだよ。空気読め。」
「あんたねぇ!」
喧嘩になっちゃうやつじゃん!でも、楽しい。この3人でいることが。
「あはは!2人して何やってんの。」
思わず声を上げて笑う。私の様子をみて、つられて2人も笑い出した。
「今日は急に呼び出しちゃってごめんね。ありがと。2人とも大好き!」
それに応えるかのように、2人とも私の手を握ってくれた。私は嬉しくて、本日何回目かの涙を流した。