オトナの事情。





『はじめまして、狭間ルナです。…もう本当に大ファンなので、皆さんとお会いできるの楽しみにしてました…!』




いつにも増して楽しそうに笑うルナに、メンバーからは、かわいい~なんて声が漏れる。



「ユキから色々聞いてるよ~!」


『わあ!隼人さんお久しぶりです!
…ちょっと、ユキ君は皆に何言ってるの?変なこと言ってないよね?!』



「え~!なんなん、ユキ君、なんて呼んではるん?!めっちゃかわええー!ルナちゃん、俺んことも健ちゃん呼んでぇや!」



『そんな…!健ちゃん、いつも沢山笑わせてもらってます。おおきに!』



健ちゃんに合わせて関西弁なんて使えば、もうハートをガッチリ鷲掴みだ。




「いやー、本当にかわいいなぁ!ユキお前、羨ましすぎだぞ。」


なんて、悠二が俺のことを叩く。


「…外面は良いんだって。」

『もうユキ君黙って!』

「ははっ、何、悠二の前だと照れてんの?」

『…うるさいよ、意地悪。』



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