オトナの事情。
『なんか…ユキ君怒ってる?』
俺の隣に座ったルナは、小声でそんなことを尋ねてくる。
…ああ怒ってるさ。
悠二に誘われて喜んじゃって、なんかいつもより楽しそうなのも気に食わないし、メンバーはわかった上で完全に楽しんでるし。
でも、そんなこと。
「…別に。いつも通りだって。」
お前に言えるわけ、ないだろ。
ああ、くそ。
俺、かっこ悪。
「えー、ユキ、BLUEの楽屋じゃいつもこんなだよ?なになに、家ではもっと笑うの??」
俺の弱味を握ろうと必死な隼人さん。
おいルナ、頼むからこれ以上余計なことは…
『なんだかんだで楽しくやってるんですよ。ね?ユキ君……あ!ちょっと!』