オトナの事情。
「え?」
ルナが形相を変えて俺の腕を取る。
『ユキ君袖!ご飯粒付いてる!!』
「…あ、本当だ、ごめん。」
『朝貸す時に白い服だから気を付けてって言ったじゃん!…まだご飯粒だからいいけどさ~』
「だからごめんって…」
もう~、なんて言うルナから視線を外せば、
「…なにニヤニヤしてんだよ」
「「「「「べっつにー?」」」」」
わはははははっと手や机を叩きながら爆笑するメンバー。
「いやー、本当に一緒に暮らしてんだなぁって思ってね。」
「いいっすねえ!俺も早く結婚してー!」
「いや結婚はしてないし、てか付き合ってもないし」
「あー、ユキが照れてんの初めて見たわ~!こんなん家じゃ絶対デレデレやんな!お前そういうタイプか?!」
「クールなユキのデレデレとか見てみてー!絶対面白いじゃん!」