君想ふ花
「仕方ないですね〜。。
その代わり、凛さんごみ捨て行ってくださいねー?」

条件をつけ、しぶしぶ他の会場へ向かう。

「あ!なつみー!ちょうどよかった!」

そう叫んでいるのは社員の雄太(ゆうた)さん。

2年も付き合っている彼女がいるのに
クラブに通っているという噂がある。

私はこの人のチャラチャラした所が苦手だ。

「新しい社員紹介するね、龍(りゅう)さんだよ!

龍さん、こっちはバイトのなつみです。

もうバイト歴も長くてアシスタントもできる子なんですよ〜」

ああ、この人が凛さんのゆってた

イケメン社員か。

なんか、元気そうな人だなあ。

「龍です。呼び方はなんでも、好きに呼んでくれ!
よろしくな、なつみ!」

これが私と龍さんのはじめての出会い。

まさかあんなことになるなんて。
この時はなにも知らなかったんだ。

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