君想ふ花

「なつさん、終わったらメシ行きません?」

そう話しかけてきたのはともきだ。

「いいよー!今日はみんな手際がいいメンバーだから
早く終わりそうだね!」

私の勘どおり、今日は何事もなく無事に終わった。

龍さんもやはり仕事ができる人で、
初めてのウェイターながら
アルバイトメンバーを仕切っていた。

(あれはさらにモテるわ…。)

進行の手伝いをしながら、
龍さんを横目にそんなことを思っていた。

「じゃあ、あがったら、更衣室の前で待ってます!」

そういってともきはごみ捨てに向かった。
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