抱き締めたら止まらない～上司の溺愛につきご注意下さい～

…朝、いつもの時間にアラームが鳴り、それを止めて背伸びした。

すると、何かに当たってまだ開ききってない目を凝らしてみてみると、藍原が横で眠ってるではないか。

ここはリビング。藍原は床で寝ている。痛いに決まってる。

私は慌ててそれを起こす。

「藍原部長、藍原部長。こんなところで寝てたら風邪引きますよ」

「ん、んー…」

意外に寝起きが悪い。私はもう一度、同じことを繰り返す。

するとようやく藍原が目を開けた。

「…おはよ」
「お、おはようございます」

イケメンの寝起きの威力は半端ない。