抱き締めたら止まらない~上司の溺愛につきご注意下さい~
これは夢だ。悪夢だ。
目が覚めたらきっと、何もかもが夢だった。
そう言って、笑えるはずだ。
そう自分に言い聞かせて眠りについた。
次の日の朝。爽快な目覚めを迎えたというのに、外は暗雲に包まれていた。
「うん、これは現実」
なんてボヤキながら、身支度を済ませると、仕事に向かった。
私の朝は早い。
誰よりも早く出社し、窓辺にある観葉植物に水をやり、各デスクの上を拭き、コーヒメーカーのセットと、ポットの準備をする。
それができたら、自分用の紅茶を飲みながら、今日の仕事内容をチェックしていく。
そうこうしているうちに、先輩達が出社してくる。
飲み物の準備はセルフだ。先輩に、好きな飲み物を出していたら、藍原に怒られた。
そんなことする暇があったら仕事しろ!と。
それからは、先輩も私を気遣い、それぞれが勝手に淹れるようになった。
頼まれた書類を作成中、突然藍原に呼ばれた私は、直ぐ様デスクに向かった。
「何でしょうか、藍原部長」
「外回り付き合え」
「え?ですが、私はデスクワーク専属ですが」
「そんな事誰が決めた?」
「…」
入社して、営業の外回りの人達のサポートとして、この営業部に配属されたはずなのだが。
「おい三上、それはお前の仕事だろ?それは自分でしろ」
と、これまた怖い顔で言うものだから、先輩、慌てて私のパソコンにUSBを差すと、作成中の文章をそれに移し、自分のデスクに持ち帰った。
私はすみませんと、頭を下げる。
でも、悪いのは私ではないのは先輩もわかっている。だから、苦笑いで首を降ると、そそくさと作業にうつる。
目が覚めたらきっと、何もかもが夢だった。
そう言って、笑えるはずだ。
そう自分に言い聞かせて眠りについた。
次の日の朝。爽快な目覚めを迎えたというのに、外は暗雲に包まれていた。
「うん、これは現実」
なんてボヤキながら、身支度を済ませると、仕事に向かった。
私の朝は早い。
誰よりも早く出社し、窓辺にある観葉植物に水をやり、各デスクの上を拭き、コーヒメーカーのセットと、ポットの準備をする。
それができたら、自分用の紅茶を飲みながら、今日の仕事内容をチェックしていく。
そうこうしているうちに、先輩達が出社してくる。
飲み物の準備はセルフだ。先輩に、好きな飲み物を出していたら、藍原に怒られた。
そんなことする暇があったら仕事しろ!と。
それからは、先輩も私を気遣い、それぞれが勝手に淹れるようになった。
頼まれた書類を作成中、突然藍原に呼ばれた私は、直ぐ様デスクに向かった。
「何でしょうか、藍原部長」
「外回り付き合え」
「え?ですが、私はデスクワーク専属ですが」
「そんな事誰が決めた?」
「…」
入社して、営業の外回りの人達のサポートとして、この営業部に配属されたはずなのだが。
「おい三上、それはお前の仕事だろ?それは自分でしろ」
と、これまた怖い顔で言うものだから、先輩、慌てて私のパソコンにUSBを差すと、作成中の文章をそれに移し、自分のデスクに持ち帰った。
私はすみませんと、頭を下げる。
でも、悪いのは私ではないのは先輩もわかっている。だから、苦笑いで首を降ると、そそくさと作業にうつる。