抱き締めたら止まらない~上司の溺愛につきご注意下さい~
5.鬼上司の本気とエースの本気
それからというもの、私の中で、藍原への気持ちに、変化が生まれ始めた。
怪我が治るまでの過保護は、治ってしまった今、全く無くなったのは当たり前だが、彼の優しさは前以上に感じられるようになった。
「明日香ちゃん」
「なんですか、早乙女さん」
デスクワーク中、外回りから帰ってきた光が、私に声をかけてきた。
「…今度ちょっと大きな仕事をするんだけど、一緒にその取引先に同行してもらいたいんだ」
「…私で大丈夫ですか?」
営業の経験なんて無いわけで。
「大丈夫。俺の傍らで、事務処理をしていってもらいたいだけなんだよね」
その言葉にホッとする。
「そんな事でしたら、お安いご用ですよ」
「良かった。とりあえず、明日の午前中に、そこへいくから、ノートパソコンとか、この書類作成お願いします」
「わかりました。精一杯頑張ります」
「宜しくお願いします」
そう言って、お互い頭を下げると、何だか二人とも可笑しくなってクスクスと笑いあった。
「こうやって改まっちゃうと、照れるね」
「ふふ、そうですね」
「じゃあ、俺まだ別件の外回り行ってきます」
「行ってらっしゃい」
私は、自分の仕事を早々に済ませ、光に頼まれた仕事を早速始めた。
怪我が治るまでの過保護は、治ってしまった今、全く無くなったのは当たり前だが、彼の優しさは前以上に感じられるようになった。
「明日香ちゃん」
「なんですか、早乙女さん」
デスクワーク中、外回りから帰ってきた光が、私に声をかけてきた。
「…今度ちょっと大きな仕事をするんだけど、一緒にその取引先に同行してもらいたいんだ」
「…私で大丈夫ですか?」
営業の経験なんて無いわけで。
「大丈夫。俺の傍らで、事務処理をしていってもらいたいだけなんだよね」
その言葉にホッとする。
「そんな事でしたら、お安いご用ですよ」
「良かった。とりあえず、明日の午前中に、そこへいくから、ノートパソコンとか、この書類作成お願いします」
「わかりました。精一杯頑張ります」
「宜しくお願いします」
そう言って、お互い頭を下げると、何だか二人とも可笑しくなってクスクスと笑いあった。
「こうやって改まっちゃうと、照れるね」
「ふふ、そうですね」
「じゃあ、俺まだ別件の外回り行ってきます」
「行ってらっしゃい」
私は、自分の仕事を早々に済ませ、光に頼まれた仕事を早速始めた。