風が吹いたら
〔みー、今のように笑顔で前向きに生きていくんだよ。
これからの人生、まだまだ悲しみや苦しみが
あるかも知れない。でもそれを乗り越えた時、
人間は成長するみたいだ。
みーは実際、僕の死という哀しみを乗り越えたから
今の幸せがある。
僕は、みーの幸せを心から祈ってるよ。
もしかして みーがこの先、僕の事を思いだす事が
一瞬でもあれば、その時は僕も、みーの想いを
キャッチするから。
みー、僕の事を好きになってくれて本当にありがとう。
みーと出逢えて僕の人生は幸せだった。
本当にありがとうの気持ちでいっぱいだ。〕

そう僕が念を送っていると、突然、

みーのまわりに強い風が吹き始めた。

偶然か、僕の念がそうさせたのか分からないけど

みーと彼は何も言わずに

風を感じながら空を眺めていた・・・。
< 103 / 111 >

この作品をシェア

pagetop