風が吹いたら
僕は今 この状態で、そんなどうでもいい事を真剣に

考えていた。僕の事を生まれた時から知っているなら、

僕の心の声が本当に聞こえているなら

僕は本当に死んでしまったのかを、この支配人に

心の中で聞いてみる事にした。

「あぁ・・・。残念だけど、お前はもう

死んでしまったんだよ。あの映像で見たとおりさ・・』

支配人が少し哀しげに見えた。

「お前はまだまだやりたい事や夢もあっただろう?

なのに、いきなりお前は死んでしまったんだよ、なんて

言ったら半狂乱になって取り乱すのは充分に

分かってたから、俺がしばらくお前を

眠らせてたんだ。」

 
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