風が吹いたら
「そうなんだ。お前は本来、行くべき世界に

進まないといけないんだ。そして俺はお前をそこに

連れて行くという義務がある。でも残念な事に

お前をまだそこに連れて行く事が出来ないんだ・・・

本当はすごく連れて行ってやりたいんだけどね・・。」

支配人はまた哀しげな顔で、そして寂しそうに僕に

そう言ってきた。

支配人は何故 僕を行くべき世界に連れて行く事が

出来ないんだろう。

支配人なら何でも出来そうな気がするのに・・・。

僕は支配人の言葉を意外に感じていた。
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