風が吹いたら
それに みーをあの状態にしたままで僕は

『あの世』に行きたいなんて思わないし、

何ならこの中間地点にずっといても構わないとさえ

思っている。

とりあえず僕は心配で仕方ないんだ・・・。

支配人は、こんな僕の気持ちに困ったような表情で、

「それなんだよなぁ、その心がお前を行くべき世界に

行けなくしているんだ。いいか、怒らずに聞くんだぞ。

お前は急死したにも関わらず、案外早く死を

受け入れただろ?お前はもともと素直な性格だからな。

でもお前が今行くべき世界に行けないのは、

お前の彼女の念が足を引っ張っているんだ。」

僕は、みーの事を悪く言われたような気がして

少し腹が立った。
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