風が吹いたら
僕が生きている間にそんな事があったのか・・・。

僕が知らなかっただけで、本当に支配人は前から僕を

見ていてくれてたんだ。

そう思うと何だか嬉しくなってきた。

「おいおい、話がズレてるぞ。まぁ、お前も姿を見せて

言葉で伝えられないのは分かってるなら他の方法で

考えてみればいいんだ。

きっとお前なりの方法が見つかるはずだからさ。

まぁ、どんな答えが見つかっても 俺はお前のそばで

見守ってやるよ。」

支配人は、如何にも簡単に方法が見つかるかのような

軽々しい口調で僕に微笑みながらそう言った。
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