風が吹いたら
そして僕はもう一度ゆっくり目を閉じ、

そしてもう一度考えた。
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しかし、どうやって みーに気持ちを伝えるか

真剣に考えていたはずなのに

今度はいつの間にか みーとの楽しかった出来事を

思い返していたのだった。

みーと将来を語った あの公園
大人になっても座れるかどうか賭けをした 
あのカップルベンチ
『せーの』でも切れなかった僕たちの電話
会えない時は『空』を見る約束
みーの幸せな笑顔
楽しかった2人の会話

目を閉じると、そんな些細な思い出までもが蘇り、

しばらく懐かしさに浸ってしまっていた。
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