風が吹いたら
「あの彼女に寄り添っている者も、お前のいうところの

『支配人』だ。彼女が前向きに生きれるよう

懸命に見守ってくれてるんだ。彼女の支配人も

いろんなメッセージを送ってはいるが、今のところ

彼女は支配人の想いを全くキャッチ出来ていない。」

「メッセージを送る?」

「そうだ。俺たちは時に人間にメッセージを送る事が

あるんだ。それは、俺たちの代わりに友達の言葉で

伝えたり、テレビから発する言葉だったり、いろいろ

形を変えて伝えているんだ。まぁ、俺たちは

これぐらいしか出来ないけどね。」

 
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