風が吹いたら

もう声を出す事も姿を見せる事も出来ないが、

念の力で風を起こす事は可能だ。

オカルトチックだが、今の僕に出来る事は、

絶対にこれしかないと思った。

「よし、その想いを忘れるな。じゃあ、

その念の玉を持て。」

支配人にそう言われ、僕は心の中に閉まっていた

光り輝く念の玉を取り出した。
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