クラスメイトの告白。


「どーゆーこと?」


相棒って……。


とりあえず、告白なんかじゃなかった。


とんだ自意識過剰だった……。


99パーセント告白されると思ったのに、1パーセントのほうだったなんて。


伊原くん、すみませんでした!!


あ~もう~急に恥ずかしくなってきた。


ひとりで勝手に妄想して浮かれてドキドキして……穴があったら入りたい。


「キョロキョロして、どした?」


「どこかに穴がないかと……」


「穴?なんで?」


「……なんでもないです」


さっきトイレであんなにウキウキしながら髪もきれいにセットしたのに、恥ずかしすぎる。


「それで話の続きなんだけど……詳しいことはあとで話すから、ここに来て」


そう言って伊原くんは、地図が書かれた紙を私に渡した。


「えーと……ずいぶん、ざっくりとした地図だね」


「下手くそで悪かったな。場所わかんない?」


「うーんとね、ちょっと待ってね……あ、わかるよ。うん、わかる。それで、この場所はなんなの?」


目的地に星のマークが書いてある。


「もしかして宝の地図とか?ふふっ」


「俺のアパート」


「えっ!? アパート!?」


「話はそこで」


「そこでって……いまじゃダメなの?」


「うん」


これから私、伊原くんの家に行くってこと?


相棒になってほしいだの、アパートに来いだの、さっきからいったいなんの話をしてるの?


謎めいた人だとは思っていたけど、謎すぎる……!!
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