クラスメイトの告白。
いまのところ、白石さんの事故についてわかっているのはここまで。
私はノートを見つめたまま、小さくため息をついた。
「やっぱり赤西さんに話を聞くしかないよね」
「でも、赤西ありさがそんな状態じゃ、話してくれないだろうな……。他の手がかり探すしか……」
「……ねぇ、違う学年の図書委員だった人にも一応話を聞いてみよっか。当時の3年生はもう卒業しちゃったけど、当時1年生だった図書委員の人たち。いま2年生の誰かわかる?」
「たしか図書室に、過去の図書委員も載ってる名簿があったはず……。明日にでも調べてみるよ」
「うん」
私はノートを閉じて、窓の外を見つめる。
「雨、なかなか止まないね」
「ゆっくりしていきなよ。制服もまだ乾いてないし。帰り家まで送るから」
そう言って彼は、キッチンに飲み物を取りにいった。