クラスメイトの告白。
「あ、ここかな」
学校から20分ほど歩いただろうか。
ようやく地図に書かれた星のマークの場所、彼の家を見つけた。
白を基調とした、まだ新しい2階建てのアパート。
アパートの前の駐車場には、数台の車がとまっている。
私は駐車場からアパートの階段を上がっていき、2階に向かった。
「えーっと、2階の……」
手元の地図を見ながら、いちばん奥の部屋の前で立ち止まる。
わけもわからず、ここに来てしまった。
“相棒”なんて……何か、ヘンなことに巻き込まれたらどうしよう。
だけど、彼の話だけでもちゃんと聞いてあげないとダメだよね。
クラスメイトだし、何か困っていることがあるのかもしれないし、
私に何かできることや、手伝えることがあるかもしれないし……。
ようやく自分を納得させた私は、インターホンを押す。