クラスメイトの告白。
「音ちゃん……本当のことって?」
「ふたりがあの日のことを調べているのを偶然知った……風杏ちゃんのノートを見ちゃったの。12月24日の、あの日のことが細かく調べて書いてあった。それから気になって、あとをつけたこともあった。ふたりが屋上で何か話しているのも、きっとそのことだろうって思った」
あのとき、立入禁止の屋上で話をしていた私たちをドアの隙間から見ていたのは、音ちゃんだったんだ。
「灰谷は、茉雛の事故のことで何か知ってるんだな? あの紙も灰谷のだって言ってたけど、どういうことなんだ?」
「私……2年生のとき、吹奏楽部の先輩にいじめられていたの」