クラスメイトの告白。
私は、事故について書きとめていたノートの内容を思いだす。
音ちゃんの話を聞いて、あの日、何が起こったのかを頭の中で想像していく。
12月24日の放課後。
当時2年生の図書委員だった白石さんと緑河くんは、クリスマス会の準備のため、図書室にいた。
緑河くんは、準備の途中で放送室に20分から30分ほど行っている。
緑河くんが放送室に行く前、図書室の暖房をつけていて、窓もすべて閉まっていたと言っていた。
そして、図書室を出るとき、緑河くんは図書室のドアを閉めていったとも言っていた。
けれど、緑河くんが放送室から図書室に戻ってきたときには、図書室のドアは開けっ放しになっていた。
図書室の窓も1ヵ所だけ開いていた、暖房はついたままだった。
開いた窓のそばには、イスが置いてあり、床にはウィンドウステッカーがバラバラに落ちていた。
この状況から白石さんは図書室の窓からあやまって転落したと思われていた。