お兄ちゃん系男子は我慢の限界。
お兄ちゃん系男子は我慢の限界。
小学一年生の頃、隣に5歳の女の子が引っ越してきた。
引っ越しの挨拶に来た我が家の玄関で、母親の後ろに隠れこちらを伺うその姿を見たとき、
俺は生まれてはじめて、誰かのことを猛烈にかわいいと思った。
俺はいっちょまえに恋ってやつをしてしまったのだ。ったく早熟だぜ俺。
まぁそんなわけで俺はその日から夏海に付きまとって、仲良くなることに成功。夏海は俺を「お兄ちゃん」と言い慕うようになった。
俺は嬉しかった。だから得意げにこう言ってしまったんだ。
「あぁ、俺はずっと夏海の兄ちゃんだからな!」って…
ここ!俺の人生最大の間違いは多分、ここ!!
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