I Still Love You
しばらく無言の車内に、最近聞きなれた音楽が響く。
「悪かったな」
車が高速に入ったところで、壮一の静かな声に日葵は首を振った。
「柚希ちゃん大丈夫ですか?」
「ああ、疲労と風邪だそうだ。休養をとれば大丈夫だ」
その言葉に、日葵もホッと息を吐いた。
「よかった」
「お前には悪いことしたな。夜遅くに連絡して……あの時……」
そこまで言って、壮一が言葉を止めたのがわかった。
日葵は正直に崎本と一緒にいたと言えばいい、そう思うもなぜか言えず視線をさまよわせた。
別に悪いことをしているわけでもないし、崎本と何をしようが壮一には関係ない。
壮一にしられたくないと思ってしまった自分が嫌になりながらも、壮一の言葉を遮るように、強引に言葉を発した。
「いえ、全然大丈夫です。それより資料は?」
「ああ、後ろに」
壮一もこれ以上この話を追求する気はないようでホッとして、日葵は後ろから資料を手に取り目を通した。
「悪かったな」
車が高速に入ったところで、壮一の静かな声に日葵は首を振った。
「柚希ちゃん大丈夫ですか?」
「ああ、疲労と風邪だそうだ。休養をとれば大丈夫だ」
その言葉に、日葵もホッと息を吐いた。
「よかった」
「お前には悪いことしたな。夜遅くに連絡して……あの時……」
そこまで言って、壮一が言葉を止めたのがわかった。
日葵は正直に崎本と一緒にいたと言えばいい、そう思うもなぜか言えず視線をさまよわせた。
別に悪いことをしているわけでもないし、崎本と何をしようが壮一には関係ない。
壮一にしられたくないと思ってしまった自分が嫌になりながらも、壮一の言葉を遮るように、強引に言葉を発した。
「いえ、全然大丈夫です。それより資料は?」
「ああ、後ろに」
壮一もこれ以上この話を追求する気はないようでホッとして、日葵は後ろから資料を手に取り目を通した。