I Still Love You
「チーフ……昨日は」
言いかけた日葵を遮るように、壮一は言葉を重ねる。
「それはいい。長谷川、本当におつかさま。海外のお客様も多かったから助かった」
「お役に立てたなら良かったです」
昔とは違い、少しだも壮一の役に立てるようになったことは、少なからず日葵にとってうれしかった。
「後は?」
壮一は片付けの様子を確認するように、周りを見た。
「この荷物を車に乗せたら終わりです」
日葵の言葉に、壮一は小さく頷いた。
「新幹線で帰るか?」
その言葉に、日葵は驚いて壮一を見上げた。
そこにはハッとした表情の壮一が目に入り、日葵は問いかけた。