I Still Love You
「大丈夫。それよりもうすぐだから頑張らなきゃね」
自分のミスでいろいろな人に迷惑をかけたのだ。当たり前だが今は壮一のことより、仕事を優先すべきだと日葵は自分を叱咤する。
「そうですよね。もうすぐですね。プレスリリース。その後は完成パーティーもありますよね」
柚希の嬉しそうな声に反して、日葵は憂鬱になって行く。
あっという間の師走を迎え、クリスマスにプレスリリース。
もちろん王晦日のカウントダウンに合わせての発表の方がインパクトはあったはずだ。
それでも、何も言わず社内はクリスマスに合わせてと色々各所調整してくれた。感謝しかない。
日葵はそう思いつつ、頭の中でやるべきことを整理していた。