I Still Love You
「さっき言ったこと本当?」
「え? なに?」
さっきまでの恥ずかしがっていた壮一は消え去り、そこには真面目な壮一がいた。
「俺にもっと近づきたい。そう思ってるって」
「それは……」
勢いで言ってしまったが、もはやこの体制だけでバクバクと心臓の音が煩くてどうしていいかわからない。この年までこういった経験がないことを悔やんでももう遅いことはわかっている。

「俺のこと、昔とは違う感情?」
その問いに、日葵はそれは自信をもって答えられた。
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