I Still Love You
しばらく動きが止まっていた壮一だったが、何か覚悟を決めたような表情で日葵を見た後、無言で子供の頃のように日葵を抱き上げる、そのことに驚いて日葵は声を上げた。
「ちょ……そうちゃん!」
急にどうしたかと思えば、そのまま壮一の寝室へと向かうのがわかった。自ら誘う形になってしまった日葵だったが、ドキドキしてどうしていいのかわからない。
そっと優しく真っ白なシーツに降ろされたときに、今から自分に起こることが知識として頭をグルグル回る。
そんな日葵の瞳に、真面目な表情の壮一が映る。
「日葵……俺が初めて?」
その問いに、少し悔しくなりつつ日葵はうなずく。きっと勝ち誇った顔をしているのかと、日葵はチラリと壮一を見れば、そこには日葵の思う壮一ではなかった。
「よかった……。間に合った……」
心から安堵しているような壮一に、日葵は柔らかく微笑むと言葉を重ねる。
「キスも全部そうちゃんしか知らないんだから責任取ってよね」
その言葉にきょとんとした後、壮一は日葵の大好きな笑顔を見せた。
「当たり前だ。日葵は何も考えなくていい。ただ俺を見てろ」
言葉はそんな命令口調だが、日葵に触れる手はこれでもかというぐらい優しい。そのことが日葵は嬉しくて、キュッと心が締め付けられる気がした。
「ちょ……そうちゃん!」
急にどうしたかと思えば、そのまま壮一の寝室へと向かうのがわかった。自ら誘う形になってしまった日葵だったが、ドキドキしてどうしていいのかわからない。
そっと優しく真っ白なシーツに降ろされたときに、今から自分に起こることが知識として頭をグルグル回る。
そんな日葵の瞳に、真面目な表情の壮一が映る。
「日葵……俺が初めて?」
その問いに、少し悔しくなりつつ日葵はうなずく。きっと勝ち誇った顔をしているのかと、日葵はチラリと壮一を見れば、そこには日葵の思う壮一ではなかった。
「よかった……。間に合った……」
心から安堵しているような壮一に、日葵は柔らかく微笑むと言葉を重ねる。
「キスも全部そうちゃんしか知らないんだから責任取ってよね」
その言葉にきょとんとした後、壮一は日葵の大好きな笑顔を見せた。
「当たり前だ。日葵は何も考えなくていい。ただ俺を見てろ」
言葉はそんな命令口調だが、日葵に触れる手はこれでもかというぐらい優しい。そのことが日葵は嬉しくて、キュッと心が締め付けられる気がした。