I Still Love You
両親が親友同士という家庭で育った為、生まれたときから当たり前のように一緒で、小中高大学まで、一貫校の2人はいつも一緒だった。
しかし高等部に行った頃から、日葵にとって壮一は別人のようになった。
壮一の周りにはいつのまにか、きれいな女の先輩がいつもいて、日葵には声すらかけることがなかった。
登校するときだけは、お互いの両親の命令で日葵と一緒には行っていたが、それすら日葵からみると嫌そうに見えた。
「そうちゃん、もう明日から一緒に行ってくれなくていい」
冷たく真顔で言った日葵だったが、更に壮一はそれよりも冷たい表情を日葵に向ける。