I Still Love You
日葵は壮一のデスクの前で、ジッと立っていた。
今の進行状況や、仕事の内容を説明した後、壮一は日葵の資料とスケジュールを確認していた。
「なんだこれは」
しばらくして発せられた言葉に、日葵はビクッとした。
「相変わらず社長は……」
そう呟いた壮一に日葵は驚いて顔を上げた。
「悪かったな。これだけの負担をお前に。何分、初めての事業だからきちんと統率がとれてなかったな。元春も完全に技術畑だし」
「え……?」
大きく息を吐いて、手を組んで日葵を見上げた壮一の言葉の意味が日葵にはわからなかった。
「誠さんの思いつきもあるだろ?このゲーム業界への参入」
「あっ……すみません」
(父の思い付きそう言えばそうかもしれない……)
もちろん魅力的な市場で、今後拡大したい分野だったことは確かだったが、いきなり参入すると言い出した時は確かに驚いたし、その後は急速に話が進んだような気がする。
妙に納得し、なぜか日葵は謝罪の言葉を述べていた。
「いや、違う。俺のせいだな」
呟くように言った壮一に日葵は戸惑いを隠せなかった。
「俺の帰国も遅くなったから。早急に業務の改善とスタッフの増員をするから、もう少し頑張ってくれ」
完璧な上司の姿の壮一に、日葵は「はい」と無意識に言葉が零れ落ちた。
今の進行状況や、仕事の内容を説明した後、壮一は日葵の資料とスケジュールを確認していた。
「なんだこれは」
しばらくして発せられた言葉に、日葵はビクッとした。
「相変わらず社長は……」
そう呟いた壮一に日葵は驚いて顔を上げた。
「悪かったな。これだけの負担をお前に。何分、初めての事業だからきちんと統率がとれてなかったな。元春も完全に技術畑だし」
「え……?」
大きく息を吐いて、手を組んで日葵を見上げた壮一の言葉の意味が日葵にはわからなかった。
「誠さんの思いつきもあるだろ?このゲーム業界への参入」
「あっ……すみません」
(父の思い付きそう言えばそうかもしれない……)
もちろん魅力的な市場で、今後拡大したい分野だったことは確かだったが、いきなり参入すると言い出した時は確かに驚いたし、その後は急速に話が進んだような気がする。
妙に納得し、なぜか日葵は謝罪の言葉を述べていた。
「いや、違う。俺のせいだな」
呟くように言った壮一に日葵は戸惑いを隠せなかった。
「俺の帰国も遅くなったから。早急に業務の改善とスタッフの増員をするから、もう少し頑張ってくれ」
完璧な上司の姿の壮一に、日葵は「はい」と無意識に言葉が零れ落ちた。