I Still Love You
しばらく無言の時間が続くも、何を話していいのかわからず日葵は黙り込んでいた。
「さっきの……」
不意に言葉を発した壮一に、日葵はチラリと視線を向ける。
真っすぐに前を向いたまま、トントンとハンドルを指で叩いている。そんな横顔もやはり綺麗で日葵は無意識にジッと見つめていた。
「さっき、朝崎本部長に会ったって言った?」
「え?」
そんな向葵に構う事なく問いかけられ、日葵は「ああ」と視線を窓の外へと向けた。
この話題を無意識に話してしまった自分を後悔してももう遅い。
どうして壮一と崎本が顔を会わせたのかも、そしてどんなつもりで崎本にあんなことを言ったのか……。
その返答は、日葵にとってどういうものであれ、聞きたくない気がした。
「さっきの……」
不意に言葉を発した壮一に、日葵はチラリと視線を向ける。
真っすぐに前を向いたまま、トントンとハンドルを指で叩いている。そんな横顔もやはり綺麗で日葵は無意識にジッと見つめていた。
「さっき、朝崎本部長に会ったって言った?」
「え?」
そんな向葵に構う事なく問いかけられ、日葵は「ああ」と視線を窓の外へと向けた。
この話題を無意識に話してしまった自分を後悔してももう遅い。
どうして壮一と崎本が顔を会わせたのかも、そしてどんなつもりで崎本にあんなことを言ったのか……。
その返答は、日葵にとってどういうものであれ、聞きたくない気がした。