I Still Love You

「だって、なんで私だけ普通なのかなって。弟の誠真だってまだ中3なのにめちゃくちゃモテるんだよ」

「ああ、誠真くん高等部のお姉さんからも人気だもんね」
涼子の言葉に日葵はうなだれるように、顔をしかめた。

「それに……」


「壮一先輩?」


「うん」
日葵の言葉に、涼子はポンと日葵の肩を叩いた。

「壮一先輩は、まあ別次元の人なんだよ。去年の学園祭の時の美しさはもう神だったよね」
思い出してうっとりするように言った涼子に、日葵はその時の壮一を思い出す。

「ていうか、あれ何の仮装だったのよ?」
なんなのかわからなかったが、警察官の制服のようなコスプレをしていたのだが、それがまたなぜか妖艶な雰囲気で中性的な雰囲気を醸し出していて、これでもかというほど目立っていた。

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