スイート ジャッジメント【番外編、別視点公開しました】
プロローグ
放課後のグラウンド。体験入部期間だった4月も終わって、私達一年生も入部する部活も決まった5月。気持ちいい風が新緑の葉と一緒に私の髪を揺らす。
私の目の前では、今しがたランニングをして通過して行ったサッカー部の面々に、3人の女の子が色めきだっていた
「さっきの背高い人先輩かな? めっちゃカッコ良くない?」
「D組の桜庭くん。ヤバいよね。隣にいたのが、吉沢くん。A組だったかな」
「あんなイケメンうちの学年に居るの?!……てか、サチよく知ってるね?」
「だって、私マネ募集に行ったもん」
「行ったの?! どうだった? 学年1人、途中退部不可って聞いて、怖そうだったからやめちゃったんだよね」
話からして、彼女たちも私と同じ1年生。私は、彼女たちの話題に、私の好きな人が出てこないことに安心していた。
待ってたら、もう一度ここ通るかな? もう暫くここで待ってみようかな?
そんな邪な思いで、私は、足を止めた。
私の目の前では、今しがたランニングをして通過して行ったサッカー部の面々に、3人の女の子が色めきだっていた
「さっきの背高い人先輩かな? めっちゃカッコ良くない?」
「D組の桜庭くん。ヤバいよね。隣にいたのが、吉沢くん。A組だったかな」
「あんなイケメンうちの学年に居るの?!……てか、サチよく知ってるね?」
「だって、私マネ募集に行ったもん」
「行ったの?! どうだった? 学年1人、途中退部不可って聞いて、怖そうだったからやめちゃったんだよね」
話からして、彼女たちも私と同じ1年生。私は、彼女たちの話題に、私の好きな人が出てこないことに安心していた。
待ってたら、もう一度ここ通るかな? もう暫くここで待ってみようかな?
そんな邪な思いで、私は、足を止めた。
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