スイート ジャッジメント【番外編、別視点公開しました】
7
朝、電車を降りて学校に向かう途中。着信16件の表示に気がついた。歩いていたり、電車の中で気付かなかったのだろうけれど、さすがにびっくりして何かあったのかと確かめようとしたその矢先。手の中でスマホが震えた。
「桜庭くん? おはよう。朝からどうしたの?」
今日は文化祭当日、桜庭くんのクラスもサッカー部も模擬店を出しているはず。私になんて電話をしてくる暇があるとは思えなかった。
だけど、聞こえてきた桜庭くんの声は、どこか余裕がなくて焦っていた。
『とわ、今どこ?』
「今? もうすぐ昇降口に着くよ」
『すぐ行くから。俺が行くまで昇降口から動かないで』
「え? ちょっとなんで? 桜庭く……」
私が聞き返し終わらないうちに、電話は切れた。
着信履歴を確認してみると、遠野先輩から電話が2件、羽純が3件、そして他の11件は全部桜庭くんだった。
もう学校に着くし、着いたら直ぐ書道部に行けばいいかと思って、遠野先輩と羽純には掛け直さずに昇降口に向かう。
「桜庭くん? おはよう。朝からどうしたの?」
今日は文化祭当日、桜庭くんのクラスもサッカー部も模擬店を出しているはず。私になんて電話をしてくる暇があるとは思えなかった。
だけど、聞こえてきた桜庭くんの声は、どこか余裕がなくて焦っていた。
『とわ、今どこ?』
「今? もうすぐ昇降口に着くよ」
『すぐ行くから。俺が行くまで昇降口から動かないで』
「え? ちょっとなんで? 桜庭く……」
私が聞き返し終わらないうちに、電話は切れた。
着信履歴を確認してみると、遠野先輩から電話が2件、羽純が3件、そして他の11件は全部桜庭くんだった。
もう学校に着くし、着いたら直ぐ書道部に行けばいいかと思って、遠野先輩と羽純には掛け直さずに昇降口に向かう。