スイート ジャッジメント【番外編、別視点公開しました】
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今日は早く帰ろう。
月曜日。私は、早めに道具を片付けて、教室へ戻ることした。
若菜と武田が付き合いだして1週間が過ぎた。2人は帰りに時間を合わせたりするつもりは無いらしい。時間が合えば一緒に帰る程度の認識らしく、私は相変わらず若菜と一緒に帰っていた。
だけど、先週の金曜日、武田と帰りが一緒になった。
今まで武田と普通に話せていたのに、若菜の彼氏だと思うと、若菜を差し置いて私が話したらダメな気がして。
そもそも、付き合ってるふたりなのに、武田のことが好きな私もそこに一緒にいるのは、すっごく邪魔だよね? と微妙な気疲れをして。
しかも、駅で若菜と別れてからは武田と2人になる。
5年も片思いしていたから、そんな一朝一夕で忘れることなんてできるはずも無くて。私は、武田の事が好きだという気持ちと、武田はもう若菜の彼氏だから好きでいたら駄目だという気持ちが混ざった複雑な想いを胸の内に抱えて、武田といつものように話せず、武田はそんな私を察してか、どこかギクシャクして……。結局、ほとんど話をしないで帰った。
月曜日。私は、早めに道具を片付けて、教室へ戻ることした。
若菜と武田が付き合いだして1週間が過ぎた。2人は帰りに時間を合わせたりするつもりは無いらしい。時間が合えば一緒に帰る程度の認識らしく、私は相変わらず若菜と一緒に帰っていた。
だけど、先週の金曜日、武田と帰りが一緒になった。
今まで武田と普通に話せていたのに、若菜の彼氏だと思うと、若菜を差し置いて私が話したらダメな気がして。
そもそも、付き合ってるふたりなのに、武田のことが好きな私もそこに一緒にいるのは、すっごく邪魔だよね? と微妙な気疲れをして。
しかも、駅で若菜と別れてからは武田と2人になる。
5年も片思いしていたから、そんな一朝一夕で忘れることなんてできるはずも無くて。私は、武田の事が好きだという気持ちと、武田はもう若菜の彼氏だから好きでいたら駄目だという気持ちが混ざった複雑な想いを胸の内に抱えて、武田といつものように話せず、武田はそんな私を察してか、どこかギクシャクして……。結局、ほとんど話をしないで帰った。