スイート ジャッジメント【番外編、別視点公開しました】
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職員室には先生方の姿は無く、奥に置いてある長机の所に少し退屈そうに座っていた若菜は、職員室のドアを開けた桜庭くんと私を見て困ったように表情を曇らせた。
「とわ……、ごめんね。何が何だか全然解らなくて……。でも、私ね、本当にやってないの」
「うん。桜庭くんからも、聞いたよ。大丈夫」
疑っていない事を告げると若菜は、疲れた表情で安心したように笑った。そんな若菜に桜庭くんが声をかける。
「先生方、まだ会議中?」
「うん。全然帰ってこない」
「武田は?」
「クラスで呼ばれて行っちゃったよ。うちのクラス、あの動画のせいで大騒ぎ。桜庭くん、とわにどこまで話したの?」
「遠藤さんはやってないって言ってるって話して、動画一緒に見た。それだけ」
桜庭くんは若菜の向かいの椅子を引いて私に座るように促すと、自分も私の隣の椅子に座った。
「そっか。昨日の夕方、5時前頃かなぁ。茶道部の子にね『瀬川さんって人が、用事があるから1-Bに来てって言ってましたよー』って言われたの。
ボチボチ人手足りてたから、行ったんだよね」
職員室には先生方の姿は無く、奥に置いてある長机の所に少し退屈そうに座っていた若菜は、職員室のドアを開けた桜庭くんと私を見て困ったように表情を曇らせた。
「とわ……、ごめんね。何が何だか全然解らなくて……。でも、私ね、本当にやってないの」
「うん。桜庭くんからも、聞いたよ。大丈夫」
疑っていない事を告げると若菜は、疲れた表情で安心したように笑った。そんな若菜に桜庭くんが声をかける。
「先生方、まだ会議中?」
「うん。全然帰ってこない」
「武田は?」
「クラスで呼ばれて行っちゃったよ。うちのクラス、あの動画のせいで大騒ぎ。桜庭くん、とわにどこまで話したの?」
「遠藤さんはやってないって言ってるって話して、動画一緒に見た。それだけ」
桜庭くんは若菜の向かいの椅子を引いて私に座るように促すと、自分も私の隣の椅子に座った。
「そっか。昨日の夕方、5時前頃かなぁ。茶道部の子にね『瀬川さんって人が、用事があるから1-Bに来てって言ってましたよー』って言われたの。
ボチボチ人手足りてたから、行ったんだよね」